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独断と偏見と店主の個人的な愛による「2022年度 ツバメ書房大賞」発表

おすすめ本
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2022年度、当店の黒板におすすめ本や、推しの作家さんを書いてくださったお客様ありがとうございます。

手に入る限りではありますが、おすすめの作家さんの著作や、おすすめ作品を読ませていただきました。

おかげさまで、いろいろな作家さんや作品と出会うことができ、自分の好みだけだと偏りがちな読書の幅を広げることが出来ました。

おすすめいただいた中から、「この本好きだ。おすすめしてくださったお客様ありがとう」と、店主が一番感じた本を、独断と偏見と個人的な愛により「2022年度 ツバメ書房大賞」に認定させていただきます。

大賞に選ばせていただいたのは、飯島和一著「神無き月十番目の夜」です。

 物語は1602年(慶長7年)の江戸初期の農村が舞台です。その当時人々が何を食べ、田畑の管理をどのようにし、また下級の武士たちはどうやって馬を御し、戦いに備えたかなど、非常に細かな描写がされています。

その描写のリアルさが、私をぐいぐいお話の中に引き込んでくれました。

もちろん、登場人物も非常に魅力的です。決して、理想的な人間ばかりが登場するわけではありません。ずるかったり、弱かったり、利己的だったり。でもそれもふくめての「人間」です。だからこそ清廉だったり、人の為に自己を犠牲にできる少数の人に私たちはあこがれるのでしょう。

この作品の中で、一番理想的な人間として描かれているのは「月居(つきおれ)の御騎馬衆 藤九郎」でしょう。

彼を待ち受けるのはどんな運命か?この物語は時代小説でありながら、若干ミステリ仕立てになっています。ご興味のある方は、ぜひ藤九郎の辿った運命を読み解いていただきたいと思います。今なら当店にも文庫の在庫が1冊ございます。

「神無き月十番目の夜」をお勧めしてくださったお客様にはお礼として、「古本を1冊半額サービス(有効期限2023年末日)」にさせていただきます。

お名前もお顔も存じ上げませんが、お心当たりのお客様はご来店の際にその旨お申し出ください。

おすすめ本コーナーの黒板もおかげさまで隙間がなくなりました。きりも良いので、いったん消してまた新たに2023年度のおすすめ本や、推しの作家さんを書いていただきたいと思います。

あまり悩まずに、「今日の気分ではこれがおすすめ」ぐらいの感じで書いていただけると嬉しいです。もちろん「この1冊が俺/私の人生を変えた」的なものでも結構です。

今年1年、皆様がよい本と巡り合えますように。

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